今朝の通学中、信号待ちをしている時に私たち二人の後ろを、ある男の子が通り過ぎて行きました。
それを遠くまで目で追った後、娘が
「A君だね…」
実はこういう感じでA君を近くで見かけ、娘がそれに気が付くという場面は何度もありました。
娘の学年は去年度で学校を卒業し、同じ地区に住む学生の殆どが男子校・女子校に分かれて新しい学校に通い出しています。
そのため、いくら仲が良くても性別が違うなら進学先の学校が分かれてしまいます。だからA君を見かける機会も、こうやって通学中にたまたまあった時くらいしかありません。
私はA君を見かけるたびに「挨拶したら?」と娘に促すのですが、娘は結局今まで一度も声をかけることはありませんでした。
そして今回も同じことがあり、娘は声を掛けずに終了。
「PrimaryやIntermediateの頃はあんなに仲良かったのに、声掛けないでずっと過ごしたら、このまま知らない人になってしまうと思うけれど…もう知らない人で良いの?」
娘は少し考えて、私にこんな風に話してくれました。
「この前、他の場所でたまたまB君に会ったんだよね」
「嬉しくてさ、『学校どう?楽しい?』とか色々訊いたんだけれどね」
「『ああ、まあいい感じだよ』みたいな感じの、もうそっけない返事でさ」
「それ以上何も言わないし、ハイこれで会話終了!みたいな態度でさ」
「あんまり話したくない態度だったから」
「もう○○(娘の名)と話したくないのかなって。」
「Intermediateの時は算数のクラスであんなに楽しく、ああでもないこうでもない話したのにさ。」
そっか、だから娘は話しかける気力が薄れてしまってるんだ…と。
私はこう返しました。
「何でそんな態度を取ってるのか、正確な理由は分からないけれど」
「何でだか分からないけれど、経験則的に」
「その年頃の男の子は、恥ずかしがるんだよね。」
「特にちょっと間が空いた後で、かつて仲良しだった女の子と話すのは恥ずかしいよう
な気がする。」
「例えば新学期でも最初緊張するかもしれないけれど、そこから毎日会ってたら慣れると思うんだけれど」
「進学先が違くて、制服も違うし、そして突然!という状況だったら」
「恥ずかしさが増すのかもしれないよね。」
「だからそっけない態度になるんじゃない?」
「でも、それは○○ちゃんと話したくないという事じゃないと思うのよ」
「例えば後5年くらい経ったら、また違う態度になると思うよ。経験則的に。」
私は「男の子」を経験したことがないので、あくまで周りから見た経験則になるのですが、これで娘は少し落ち着いたようです。
娘がまたいつか、かつて仲良かった男の子達と話せるようになると良いね。