運賃

娘と2人でバスに乗っている時のお話。 掲示物を見て娘が「バスが変わるんだって」と私に言ってきました。 一体何のことかとその掲示物を確認したところ、どうやら娘は "bus"と"changing"だけを拾い読みしてそう言ったようでした。

変わるのはバスじゃなくてfareの方だよと伝えると、娘はその意味を知らなかったようなので、「運賃のことだよ」と説明も併せ言い換えてみました。

「運賃の運は運転の運。運賃の賃はお金の意味だよ。」 「じゃ運賃って言ってみて?」

それを聞いた娘は、思わずこみ上げる笑いで顔を歪ませながら、小声でそしてさも訳知り顔で、私にこう窘めてきました。 「シーッ!!あんまりこういう事は外で言っちゃダメ!(笑)」 「みんなに聞かれちゃう!」

一瞬何のことやらさっぱり意味が分からなかったのですが、すぐにピンと来ました。さすがパパの娘です。そういう方面には敏感なんですね。

「いや運賃ってそういう意味じゃない。例え聞いたところで大人は誰もそういう意味として思わないよ。」

と返すと、娘はなるほどなるほどそうよねと、さも理解のあるお姉さん風に納得し 「そっか、分かった。うんち『ん!!!!』ね。」

「ん」の部分だけをそんなに大声で強調したら、余計にその言葉を連想させてしまうという考えは娘の頭にはないようです。

努力の方向性をちょっと見誤ってる感が否めません。