「奇跡を起こす 見えないものを見る力」

Tuesday, 20 August 2013 at 01:31 UTC+12
先日から木村秋則さんの著書が気になり、続けて読んでいます。 今回は 「奇跡を起こす 見えないものを見る力 (扶桑社文庫)」 http://www.amazon.co.jp/奇跡を起こす-見えないものを見る力-扶桑社文庫-木村-秋則/dp/4594068332/ref=cm_cr_pr_product_top これを先日借りてきて先ほど読み終わりました。 やはり一番気がかりなのは、彼が遭遇したという ソクラテスのような風貌の老人が見せた「地球のカレンダー」。 このカレンダーは 「地球があとどれくらい存続するか」というもので、 それによると、あと残されているのは2ケタ。数十年です。 だけどその老人は「心ひとつで変わる」とも。 今までの人間は利益や便利さを求めて豊かになろうとし、 その反面、環境を汚し、自然破壊を繰り返してきた。 (農薬も地球温暖化の一因だそうです) そしてそれと共に人間らしい心も破壊されてきたのではないか。 心の修復こそがいま必要で、そのために「自然農法」が行われるべきだと木村さん。 カレンダーについて、木村さんは この暦が終わったら、地球が滅びるとか、大災害が起きるとは思わない。 あるのは心の革命、意識革命ではないかと言っています。 彼が体験した臨死体験の話も言及されていましたが、 それによると、あの世の世界では愛も絆もないそうです。 あの世には地獄も天国もない。 ここ、この世が地獄であり、天国であると。 大学の頃、思想関連のゼミに入っていたのもあり、 こういう話に抵抗はなかったりしますが、 特に何の宗教も信仰してはいません。 ただ、それでも「死んだ先に何か世界はあるのではないか」と うっすら思っています。 思うに、この世の中は心がすさむような悪い事だらけであり、 その中で、どうやって希望を見出し、光を見出して生きていくのかを見出すのが、「この世」と言われる、この世界での仕事なのではないかと。 そして愛も絆もない「あの世」では体験できないこと、つまりどれだけ相手と愛(友愛も含め)を分かち合えるかが、何よりも大切なのではないかと。 そんな風に私は解釈できました。 偶然にも最近見かけた記事で、 http://karapaia.livedoor.biz/archives/51376195.html こんなものもあり、個人的に深く考えてしまいました。 きっと私は震災前なら、ここまで環境破壊や行き過ぎとも言える豊かさに対し、警戒心を抱くことはなかったでしょう。 ですが、今はその裏にある代償を嫌と言うほど目の当たりにしているので、色々と考え込んでしまいます。 あそこまで痛手を受けて、何が豊かさなのかと。 今回も心を揺さぶられる本でした。 私に何ができるだろう。 もしカレンダーなるものがあるとしたら、私は何ができるだろう。 そしてもし意識改革があるのだとしたら、どんな世の中になるのだろう。 …考える機会をくれた本でした。感謝。