パパと娘とお手紙

Saturday, 2 February 2013 at 22:20 UTC+13
娘とパパがハンプティダンプティの話をしていた。 「ハンプティダンプティはいい人なんだけど、高いところから落ちて割れちゃって死んじゃうんだよ」とパパ。 それを聞いて心配そうな表情をする娘。 「死んじゃう」という結末に納得できない様子。 少し考えて、娘が 「そうだ、ハンプティダンプティに『早く治ってね』って手紙書く!」 と、私が使っているメモ帳を取りだそうとした。 それは私がよく使うメモ帳。 あまりの勢いのよさに驚いて、パパが思わず 「それはママのだからダメ!!」と厳しく言った。 恐らく厳しい口調になったのは、日頃の疲れもあったんだろう。 なぜ私じゃなく、相方がたしなめたのか。 それは私があまりに疲れて、横でうたた寝をしていたから。 (実は私は、この話のしょっぱなから寝ていた。スイマセン。) ----- その話をさっき早めの夕飯を食べながら聞いた。 パパがバツ悪そうに「ちょっとキツク言ってしまった…」と。 その言葉にハッと娘が反応し、ウルッと目を潤ませたかと思うと、 途端に顔をくしゃくしゃにし、ワンワン泣きだした。 「それじゃ○○(娘の名)、手紙書きたいと思わなくなっちゃうよ!!!」 ようやくガマンの紐が緩んだんだようで、大泣きに泣く娘。 途中まで食べていたスパゲティのソースも、 私のシャツに涙と鼻水と一緒にベットリくっついた。 慌てて謝るパパ。 仲直りは本当に早い。 「子供は許すことに掛けては天才」と言われるけれど、まさにその通り。 ケロッと機嫌も治り、ブチューとパパにキス。   「女の子は難しいな…」とパパ。お疲れさまでした。