女の子ですね

朝食を食べている時にパパ方のばあばの話になり、そこから「男の子と女の子、どちらが親に優しいか」という話になりました。 これは私個人の感覚で、当然万人がそう思う訳はないと思いながらも、やっぱりパパや他の男性を見ていて「男の子の方が母親に優しい」と感じるところがあります。 男の子は基本的に言動がシンプルだし、適度に親のいう事を聞き流すところがあると感じています。例えば母親が感情的になっている時も「ああ、不機嫌なんだな」と、食って掛かるよりもやり過ごすことが多いかなと。

そしてお恥ずかしながら私自身は母親に対してどうだったかというと、納得いかないことがあったら納得いかないと言い返すし、納得しないことを言われるがままにすることもしないし、せざるを得ない状況なら納得するまで話し合いたいし、しまいに親の落ち度を指摘したりすらします(笑)相手が感情的になったらこちらも負けずと言い返したりします。ああ、なんか申し訳ない気分になってきました・・

ちなみにこういう話を何度か周りの友達と話す事もあったのですが、彼女たちも小さい頃、多かれ少なかれ同じようなことをしてきたという話を聞きました。

パパにその話をしたところ、確かに自分自身はそうではなかったと。 特に母親に対してはどこか言いきれない部分があり、その一線を越えるのは抵抗があるという事でした。「泣かせてしまうから?」と聞いたところ「それもあるかもしれないけれど…なんか強く言えないんだよね」と。

「でも父親に対しては容赦はしない」「厳しく言う」とパパ。 私はどうなんだろう…と考えてみたところ、自分の父親に対してはある意味異星人のような感覚で、基本的なところは一生分かり合えないだろうなという諦観の念があります。なので深く言い合ったりもしませんが、パパが母親に対して抱くような「ここまで言ったら可哀想」という念は、全くありません。ただただ父親の考えを遥か遠くから眺めているような感覚です。私はこの自分の姿勢を、全く理解は出来なくとも父親の考えを尊重したいがためのものだと思っています。もちろんこれは各家庭の父娘の関係性によって、天と地の開きがあると思います。

そんな話を朝食を取りながらしていたら、娘がぽつりと 「じゃぁママにとってはパパの方が優しいんだね…」 とハの字眉を作りながら悲しそうな顔で言いだしました。

何を言いだしたんだろう?何を言いたいの?と一瞬考えてしまったのですが、「…もしかして、ママは○○ちゃんが優しくないって言ってると思ったの?」と聞いたところ、泣きそうな顔をして頷く娘。

朝食も途中に、私は娘をしっかり抱っこして「違うの。これはママが優しくないってことを言っていただけで、○○ちゃんはとっても優しいよ。ママが優しくないの。」という事を何度も何度もしっかり説明することになりました。

この娘の対応を見て、私は「娘の前でこんな話は不適切だった」と心から反省しましたが、旦那は「この言い方、さすが女の子だなぁ」と感心したようです。まるで「私達の子供より、あなたは飲み会の方が大切なのね」という、良くある家庭のケンカの火種になりかねない論法と一緒だと。

兄弟は弟だけだし、職場も女性が殆どいなかったパパさんは、結婚する前は本当に女性が苦手だったそうですが、娘が生まれてからというもの、色々とカルチャーショックを受けているようです。 今日のこの出来事もそうだったようです。 「娘がいなかったら『え?何を言いたいの?』と思うだろう」と。 女の子はホント複雑だなぁと、難しい顔をしていました。

私は私で「この話は不適切だった、まさかここまで理解しているとは思わなかった、もうちょっと話す内容に気を付けなければ…」と、娘が大きくなったことに嬉しさと娘を悲しませたことへの反省の気持ちが半々な朝でした。

話は長くなりましたが、今日も良い一日を!!!