お別れ

娘のよく遊ぶ友達が遠くに引っ越すことになりました。

その友達とさようならをした帰宅中、娘はずっと俯いて押し黙ったままでした。いつもなら煩いほど元気よく色々と話してくるので、かなりのしょげ返りようです。

娘が口を開けて何かを話すのは 「もう会えないのかな」 「またこっち来るよね?」

なんとも難しい質問に私もどう答えたらいいか分からず、 「まぁでもさ、スカイプとか出来るからね。」 「また手紙でも書いたら良いよ。」 と答えてはみたのですが、

「顔を見るのも良いけれど、実際に一緒に遊びたいの。」 と返されました。 本当にごもっともですよね。仲の良い友達でしたから。

娘の意気消沈は帰宅後も続き、私が夕飯を作る時も、娘は私の横でずっと何かを考えている風で、最終的に私に抱っこを求めてきました。 そして抱っこされると、突然大泣きをし始める娘。 相当に悲しかったのでしょうね。

号泣している娘をずっと抱っこしながら、私も娘が日本の幼稚園を退園した時の事を思いだしました。 ちょっと悲しがってはいたけれど、まだ見ぬ場所に胸躍らせていた娘。そこに大泣きはひとつもありませんでした。 そして数年たった今、娘は友達と離れるという事をとても寂しく思い、私の前で大泣きに泣いている。 娘はこの数年で精神も成長したんですね。 ちゃんと(と言っては難ですが)友達と離れるという事を理解し、もう会えなくなるのが寂しいと泣くほどに、娘は大きく育ったんだな実感しました。 うん。今度また、会えると思うよ。