こんな時、活躍するのは

室井 佑月さんの息子さんの話 甲状腺癌に罹った方の肺への転移の話。 色んな情報を思い返す度に心が重くなってきます。 なぜ国民がこれに気がつかないのか、気がつかないふりをしているのか 気がつかないでいるのも、表立ったメディアは隠しているからだと思うと ますます気が重くなるというものです。 いやこの私の解釈が間違っているのなら、 私が勘違いしているのなら、どんなにいいでしょう。 あ~ちょっと考えすぎだったね、と言えるなら。

そう私が落ち込んでいると、娘がそれに気がつきました。 「ママ、どうしたの?」 …何と言おうか迷いました。 でも一番大変なのは、これからの将来を担う娘であり、 こういう事実から目を逸らさず、 どう立ち向かっていくかを学べるような女性になって貰いたいので 優しく噛み砕いてその理由を伝えました。

それを聞いた娘は何かじっくり考えているようでした。

急に娘が思い立ったかのように 「こんな時、活躍するのは~ …○○(娘の名)!!」 とガッツポーズを作り、早足で冷蔵庫に駆けて行きました。

呆気にとられて見守っていると、 娘は慣れない手つきで、氷一つを手いっぱいに握り、 それをコップにコロンと入れ、水をこぼしそうな勢いでで注ぎ、 私に「どうぞ」くれました。それはそれは得意そうに。

私の重い気持ちと、一杯の氷水。 ありがとう。 そんなあなたを守るため、お母さん頑張るよ。