同じ時代を生きる

私が20代の頃に好きだった同世代のアーティストや俳優は、みな一様に年をとり、私もそれと同じくらいに年を取ってきた。そう、瑞々しい顔立ちから、もう何処から見ても「酸いも甘いも知った大人」というような顔立ちに。

そんな事を感じさせるようなモノに思いがけず触れ、昔の思い出と今の現状が瞬時に頭の中で交錯し、ちょっと切ないような、と同時に面白いような、何とも説明のつかない気分となった。

こうやって同じ時代を生きていき、色んなことを経験しつつ、これからも同じように年老いていくのだろうな。時期は違えど、最終的には同じ時代にこの世を卒業したりするのだろうな。そう思ったら、実際には一度も会ったこともない彼らに、何故かどこかしら、同じ時代を生き抜く同士のような感覚、一体感が出てきた。

我ながら奇妙な感覚だ。見ず知らずの人に「ヨッ、同士!」と思われても、ちょっと脳内気の毒な人認定されてお終いだろう。その人のコンサートに行き、握手しかしていないのに「アイツの事知ってるよ」と豪語する誰かみたいな。そっちの方が会ってるだけマシか。

明日風邪ひかないといいな。くわばらくわばら。