こちらに来て雑感

こちらに来て早数か月。 引っ越し等で国内でも見られるようなドタバタな雰囲気はこちらでも幾分落ち着き、あとは日々どうやってこちらに馴染んでいこうかを考えながらの毎日です。

先日日本から送ったダンボールの中身を確認したら、ハピネスチャージプリキュアの文具がありました。 娘は大阪にいたときは沢山の人(時には10人以上)に手紙を書いていて、女の子同士ではこのプリキュアのレターパッドを使って書いていたものです。そして娘は沢山の手紙を毎日持ち帰ってきては、一つ一つにお返事を書いていたものです。 今はまだハピネスチャージプリキュアは、やっているのかなぁ…。

そう思い出したら、どこかで蓋をしていた、大阪での思い出が、一遍に花開くように頭の中で蘇ってきてしまいました。 熱中症で倒れそうなくらいの暑い日。毎日制服の洗濯が必要なくらいに汗をかきまくりました。雪が降りとても寒かった日。ピンクのレインコート、ピンクの傘を差しながら娘が幼稚園に行きました。 そんな日々の中で起こった諸々の楽しい出来事。

こちらではひらがなが書けるだけで、在オークランドの日本人のお母さんから褒められます。褒めて頂いてありがたいです。反面日本では当たり前のことを褒められるたびに、異国の地に来たんだなと肌身で実感します。

日本なら当たり前だったことなのにな…。 要するにこれはホームシックなんだろうと思います。

思えば瓦礫がなかったら、もっといろんなところに行けたのに。 沢山の人にあって、お話が出来たのに。 今にして思えばそれだけが心残りです。 日本にはたくさんの問題が今あります。 でも程度は違えど、看過できないこちらの改善点もあります。 子供の教育もそうですよね。まぁこれは日本人だからこそそう思うのでしょうが。

よく日本では ・結婚しさえすれば… ・妊娠さえすれば… ・出産さえすれば… と思いがちなところがあるかと思います。 特にお子さんがいらっしゃるお母さん、出産は新たなスタートですよね。 よく育児本、啓発本に書かれているような綺麗ごとばかりは言ってられないし、落ち込むことも毎日だし、人間対人間のある意味人間らしいぶつかり合いの日々ですよね。 私はそれを心底感じながら日々を送っています。

それは移住にも言えることで、移住がゴールではないと、改めて実感しています。

今はホームシックな気分だと感じています。思えば大阪の生活を懐かしく思うし、その前の私たちがもともといた都内での生活も心底懐かしいです。 それにしてもより多く大阪の生活を思い出すということは、私の帰る場所はやっぱりここ大阪、こと北摂なんだろうなと、ふと思ったりもします。予想以上に私にはピッタリでした。こんなことも、震災がなければ感じることもなかったなと思うと、とても奇妙な気分になります。

と感慨にふけりながらも、私たちの今後が約束されていない以上、あるいは今後帰国という選択肢もあるでしょう。そうなったらホームシックにかかるのももったいない。やれることはやって行かないとと改めて思う次第です。きっと頑張った先に私達の将来があるのだろうと。

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写真はお気に入りのぬいぐるみを持つ娘。 一つは渡航前に親しくさせて頂いているお友達に頂いたものです。 娘が寝るときはこのぬいぐるみ達といつも一緒に寝ています。