懐かしい電話

昨晩用事があり、 独身の時に働いていた会社の同僚に、約10年ぶり電話で相談をしました。 話し始めた瞬間、独身の時の思い出がふと私の中に流れてきて、 言いようもない懐かしい気持ちになりました。
「○○ちゃん(私)がその申請をしたいのなら、簡易書留で送った方が良いよ。下手すると見なかったことにされてしまうから。待っていたのに結局は見なかったとか言われたら悔しいじゃん(笑)」 そうだった…。総務部長はかなりムラっ気のある方だから、お金にならない申請は、散々嫌味言われた後完全に無視してしまうんだったんだ…。 色々と思いだしました。思い出させてくれた同僚に感謝です。 昔、まだ私がこの会社で働いていた頃、 この同僚とはいろんな話をし、 また彼女の真面目さに同僚ながら尊敬していました。 その彼女が「どうして大阪に?」と聞いてきたので そんな彼女には本当のことを言うのが誠意だと思い、 「放射能が」と伝えたところ、一瞬の間の後、大笑いをされました。 そして「いきなり暗くなっちゃったね!(笑)」と。 一瞬にして彼女が取った対応の理由が分かりました。 折角の懐かしい電話なのに、場を暗くしたくないという彼女なりの優しさ。 いきなり根本を揺るがすようなことを言われて、どう対応したらいいか分からないがため、とりあえず笑ってみた。 エトセトラ。 その真意を瞬時に掴んだ直後、 私と彼女の間の意識の乖離に、咄嗟に深い虚しさを感じてしまいましたが でもきっとあまり情報を掴んでいない、大多数の日本人は 得てしてこんな対応を取るんだろうな…とも思いました。 分からない日本人は、またある意味被害者なんだろう。 一番の本丸は…。 いやいや、一番の厄介な人は私であってほしい。 私のこの感覚がむしろ間違っていて欲しい。 そうあって欲しくないんだから。 …そんな葛藤を感じながらも、 ふと、その会社で働いていた頃の金曜日夜 仕事終わってから銀座~有楽町の街を1人を歩いていたのを思い出しました。 懐かしくて、少し悲しいセピア色で、大切な思い出です。