初めての歯の生え変り

My daughter's upper front baby teeth has got wobbled and is about to come out for the first time.

娘の前の乳歯は目下グラグラしていて抜けそうな気配です。 初めての抜け替わりで、これは同じ月齢の子と比較すると相当に遅いと思います。

思えば娘は、赤ちゃんの頃は何ににつけ発達がゆっくりな子でした。 首のすわりも、寝返りも、ハイハイも、つかまり立ちも、歩きだしも、発語も、そして乳歯の生えも、オムツが取れた時期も、他の子と比較してゆっくりでした。

一歳半検診で発語の遅れを指摘され、再検査にもなったこともある娘。私自身は「娘の発育は全般的にゆっくりだ」というその事実だけを感じていたものの、それについてあまり心配をすることはありませんでした。何故なら娘はお腹の中にいた頃から発育がゆっくりであり、出産時お腹から外に出てくる時も、相当に慎重派さんだったからです。

娘の乳歯の生えは1歳を過ぎた数か月後。下の歯が僅かに顔を出し始めたのを見た私は「きっと永久歯もこんな感じでゆっくりなんだろうな…」と思った覚えがあります。

そして最近、7歳半を過ぎた娘はようやく、長年使っていたその乳歯とおさらばとなるようです。上の前歯向かって右がグラグラとし始めて来ています。娘はそのグラグラ感が気になるようで、何かにつけて押したり触ったりしていますが、私としては抜けるまでそっとしておいて欲しいなと思うところです(力いっぱい押して抜くと痛いし)。 少しづつ何らか成長し、着実に何かを出来るようになっていく娘を日々感じていると、嬉しさ反面、ゆっくりながらも確実に自立への準備をしていることに切なさをも感じ、言いようもない思いに駆られます。ただ泣くだけの赤ちゃんだった頃の娘はもう居ないのだなと。 考えてみれば当たり前のことですが、娘が生まれてからの時間の過ぎ去る早さに私がついて行っていない感があります。親離れより子離れの方が難しいとちらほらと耳にしますが、こういう折につけ、その意味を深く感じさせられます。 これから生えてくる永久歯。 その永久歯をいつまでも大切に使って欲しいなと思う親心でした。