懐かしい便り

娘が大阪の幼稚園に通っていた頃、同い年の仲のいい男の子が居たんですね。その男の子、だいぶおっとりとした可愛い男の子なんですが、娘をいつもフルネームで呼んでいました。 これには理由があり、その子のいとこに、娘と全く同じ漢字で同じ読み方の女の子が居るそうで、その女の子と区別するために、名字も一緒に読んでくれていたそうで。

そもそもその男の子とは児童館の時からのお付き合いで、2-3歳の頃から一緒でした。幼稚園も一緒だと聞いた時は、娘とその子で喜んでいたものです。 そして幼稚園の夏休み時期に遊んだり、娘もその男の子も絵本が大好きなので、最寄りの図書館でよくばったり会ってそのまま遊んだりして、結構頻繁に会っていました。

その男の子。ある日、娘が今度引っ越しをするという事をお母さんから聞いた時、かなりショックを受けたらしく、その後数ヶ月落ち込んでいたそうで、 「なんで『ひめじーらんど』に引っ越さないとあかんねん…」 と嘆いていたそうです。

その男の子のお母さんとは現在も連絡を取り合っているんですが、話によると、まだその子は娘の事を覚えていてくれているみたいで、「ニュージーランドに行きたい」と言っている様子。

「ああ、ようやく姫路市から抜け出せたんだ」と、その子の成長が可愛く思えたのと同時に、家族みんなでこっちに来てくれたらなぁという勝手な想いも頭をもたげ、また大阪の雰囲気も思い出しては少し大阪が恋しくなりました。