餅つきと長新太さん

先日、幼稚園で餅つき大会が催されました。 使われている材料の産地を聞いても不明だったので、 娘には違うご飯を持たせ、夕飯にきなこ餅を出しました。

実は餅を食べると言う自覚を持って食べるのは今年が初めて。 相当楽しみだったのか、結局6個食べました。 おかずもちゃんと食べたのに、さらにきなこ餅6個。

しかも6個食べ終わった後、明らかにお腹いっぱいな顔をしてるのに 「もっと食べるの!」と言って怒りだしました。 気が乗らない時は数口で終わるのに、 この底知れぬムラっ気はなんでしょう(笑) きな粉に砂糖まぶしてないからまあ良いんですが、 どこにそんなに入る胃袋があるのでしょうね。 --------- 「ゴムあたまぽんたろう」という絵本を図書館から借りてきて以来、 すっかり長 新太さんワールドにハマっている私ですが、 先日この方の絵本をどっさり借りてきました。 その中にあった本「みみずのオッサン」。 http://www.ehonnavi.net/…/%E3%81%BF%E3%81%BF%E3%81%9A%E3%8…/ 読んでみて驚いたのですが、 今の時代に即した、まさにタイムリーな内容でした。 時は現代、沢山の車が走り、沢山の建物がある社会。 ある日、ペンキ工場、クレヨン工場、絵の具工場が 一斉に爆発してしまいます。 人はつぶされ、ペンキとクレヨンと絵の具でベタベタになった街は ついには動かなくなってしまいました。 そこに残ったみみずのオッサン。 この街中にベトベトについてしまった ペンキとクレヨンと絵の具を、1人で黙々と食べ出します。 1人で黙々と。 そして食べたものは、綺麗な泥となって身体から出てきました。 そうして、その泥はどこまでもどこまでも果てしなく広がって行きます。 そして一面泥だらけになった中から緑豊かな大地が生まれ、 恐竜たちが悠然と暮らしている、昔の世界のようになってしまいました。 …というお話です。 まず最初に読んで思ったのは、ナウシカ腐海のようだなと…。 でもこれ…何か思い当たるフシありませんか? ペンキとクレヨンと絵の具が放射能だったら? 娘はこの方の絵本が大好きなので、この本を好んでよく読んでいます。 この内容が、娘の心にいつまでも残りますように。 借りてくるのではなく、買っておきたい本の一つになりました。 ※余談ですが、この話の最後の部分で、 ミミズのおっさんがゆっくりと歩いている恐竜を見て 「じぶんも恐竜になりたいな」と思ったのですが、 お月さまに「そのままでいいよ」と言われ唐突に終わります。 まさにこの部分こそが私の大好きな長新太さんワールドです。 きっと「みんなちがってみんないい」と伝えたいのかなと感じました。